経営哲学・知の実験室|”銀座スコーレ”上野テントウシャ

盟友(アライ)

【 英語表記/読み方 】

Ally/アライ

【 定義(Definition) 】

【 定義 】

(Definition)

自己の意志や制御を超えたプロセスの臨界点に現れ、応答の質によって力にも災厄にも転じる関係的存在。

【 説明(Description) 】

【 説明 】

(Description)

盟友(アライ)は、安心を与える支援者や味方を意味する概念ではない。
それは、人生や探求のプロセスが臨界点に差しかかったとき、出来事、身体感覚、症状、夢、外界の徴候として立ち現れる。

盟友は進行中のプロセスを前に進める力を持つが、その力は常に反転可能である。
応答が成立すれば推進力となり、関係を結べなければ同じ強度で自己破壊的に働く。
この危うさそのものが、盟友の本質である。

【 構造的特徴(Structural Characteristics) 】

【 構造的特徴 】

(Structural Characteristics)

盟友は、主体が操作・利用する対象ではない。
それは一次プロセス(自我が同一化している自己)と二次プロセス(まだ同一化されていない自己)の境界、すなわちエッジに棲む力として現れる。
エッジが強ければ強いほど、盟友の力も強度を増し、その反転可能性もまた増大する。
この力は「使いこなす」対象ではなく、応答関係が結ばれているかどうかによって、その性質を変える。
理解や所有ではなく、応答によってのみ関係が成立する点に、盟友の構造的特性がある。

【 比喩(Metaphor) 】

【 比喩 】

(Metaphor)

両刃の剣
境界に立つ門番
磨かれた黒曜石の刃

【 用例・文脈(Usage / Context) 】

【 用例・文脈 】

(Usage / Context)

  • 〔社会〕
    社会変動の局面では、混乱や対立、説明不能な不安が噴出することがある。
    それらは単なる不安定要因として排除されがちだが、社会の構造的盲点を示す盟友として読むこともできる。
    応答を欠いた場合、その力は分断や暴力として表面化する。

  • 〔組織〕
    組織変革の過程で現れる強い抵抗や停滞、内部対立は、失敗の兆候として扱われやすい。
    しかし、それらは組織が越えようとしているエッジを示す盟友として機能する場合がある。
    応答が成立すれば刷新の推進力となり、無視されれば同じ強度で組織を内側から傷つける。

  • 〔家庭・個人〕
    個人の人生において、繰り返される違和感や身体症状、恐れを伴う衝動が現れることがある。
    それらは敵として抑え込まれることが多いが、関係を結ぶことで進路を示す盟友となり得る。
    応答を拒めば、同じ力が自己否定や破壊衝動として現れる。

【 関連語(Related Terms) 】

【 関連語 】

(Related Terms)

二次プロセス/エッジ/フラート/反転可能性/テスカトリポカ/応答性(Response-ability)

【 引用または出典(References) 】

【 引用または出典 】

(References)

アーノルド・ミンデル『シャーマンズボディ』
カルロス・カスタネダ『ドン・ファンの教え』

【 備考(Note) 】

【 備考 】

(Note)

2025/12/20 採用版(関連語にテスカトリポカを追加)

上部へスクロール