経営哲学・知の実験室|”銀座スコーレ”上野テントウシャ

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株式会社"銀座スコーレ"
上野テントウシャ

分身(ダブル)

【 英語表記/読み方 】

Double/ダブル(分身)

【 定義(Definition) 】

【 定義 】

(Definition)

分身(ダブル)とは、自己の内部に潜みながら、意識の前に別の像として現れる存在。
自分自身でありながら、コントロールできない“もう一人の自分”として体験される心理的現象である。

【 説明(Description) 】

【 説明 】

(Description)

ミンデル著『シャーマンズ・ボディ』において、分身は自己の内なる要素の象徴的顕現として説明される。
未統合の感情や抑圧された欲望、理想像などが、意識の外側に現れたかのように知覚され、主体の行動や認識を揺さぶる。
個人はこれを幻影や影として感じることもあるが、心理的・儀礼的文脈で一貫して意味を持つ現象である。

【 構造的特徴(Structural Characteristics) 】

【 構造的特徴 】

(Structural Characteristics)

  • 内的他者性:自己の中に存在する見知らぬ視線。

  • 影の射影:抑圧された感情や欲望が独立した存在として浮かび上がる。

  • 同一性の揺らぎ:自己像が揺らぎ、選択や行動に不意の影響を与える。

  • これは単なる鏡像ではなく、意識の外側から自己を照らす契機として機能する。

【 比喩(Metaphor) 】

【 比喩 】

(Metaphor)

  • 影/鏡に映る別人

  • 自分の輪郭を揺さぶる“未知の自分”

  • 外界に投影された自己の分身

【 用例・文脈(Usage / Context) 】

【 用例・文脈 】

(Usage / Context)

  • 〔社会〕
    文学や映画では、分身は主人公の選択や行動に影響を与える“もう一人の自分”として描かれることが多い。
    これは、社会的役割や規範に縛られた自己が、内面的な未統合部分を外界に投影することで生じる現象であり、個人の行動や意思決定の曖昧さを映し出す。
    つまり分身は、文化的・社会的文脈の中で自己の隠れた側面を顕在化させる媒介として機能する。

  • 〔組織〕
    組織内では、役職や立場に応じて求められる自己像と本来的な自己との乖離が、分身として現れることがある。
    たとえば、表面的には冷静な意思決定を装う一方で、内面では未統合の不安や欲求が別の“自分”として浮かび上がる。
    組織文化や暗黙の期待が、この内的分身を引き出す契機となり、行動や判断に微細な揺らぎを生む。

  • 〔家庭・個人〕
    家庭や親密な関係では、「本来の自分ならしないのに…」と感じる行動が分身として現れることがある。
    抑圧されてきた感情や欲求が、家族やパートナーとの関係性を通して投影されることで、自己像の輪郭が一時的に揺らぐ。
    こうした現象は、個人の内面構造を理解する手がかりとなり、無自覚の前提に気づく契機にもなる。

【 関連語(Related Terms) 】

【 関連語 】

(Related Terms)

無自覚の前提/ヌミノースム/影(Shadow)/内的他者

【 引用または出典(References) 】

【 引用または出典 】

(References)

  • ミンデル『シャーマンズ・ボディ』

  • カール・ユング『心理学的類型』

【 備考(Note) 】

【 備考 】

(Note)

2025/11/30 初稿版(シャーマンズボディ準拠)

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