■ 時間を止め、現実を固定しようとする欺瞞
エゴのリアクションにおける最大の力学的特徴は、
「時間を止めようとする」ことにある。
本来、世界は絶え間なく生成し、
変化し続けている「Becoming」の状態にある
(コラム:Doing, Being, Becoming 引用)。
しかし「覆そうとする力」は、
その変化を不都合なノイズとして捉え、
特定の断面で現実を固定(フリーズ)しようとする。
「あの人はこういう人だ」
「この状況は最悪だ」
といった決めつけは、
流動的な現実を静止画に変える作業だ。
エゴは、
自らの境界線が書き換えられてしまうことを恐れるあまり、
変化し続ける「生」のエネルギーを拒絶する。
この「静止への志向」が強まるほど、
身体は強張り、呼吸は浅くなる。
現実を塗りつぶすために言葉を重ねるほど、
足元にある微細な感覚――
すなわち「純度の高い欲求」の萌芽――は
麻痺していくのだ。



